宇賀神秀一 講師
(うがじん しゅういち)
専門分野
- 中国古典文学
- 六朝文学 陶淵明
- 中国語
経歴
- 2024年4月 – 現在 明海大学 外国語学部中国語学科 講師
- 2013年4月 – 2021年3月 筑波大学 人文社会科学研究科 文芸・言語専攻 一貫制博士課程(3年次編入学)
- 2011年4月 – 2013年3月 文教大学 言語文化研究科 言語文化専攻 修士課程
- 2006年4月 – 2011年3月 文教大学 文学部 中国語中国文学科
授業・ゼミについて
中国古典文学に関する授業・ゼミを担当し、主に詩歌を扱います。一首の詩歌を読むには、その制作者の人生や別の作品を踏まえるのは勿論のこと、同時代の風潮や前代からの流れ、後世への影響など、様々な観点から考えていく必要があります。本当に果てのない作業ですが、分からないことを解決しようと調査し、仲間と議論を重ねることは、本当に楽しいものです。もとより、千年以上にわたって、読み継がれてきた中国古典文学には、読み継がれるだけの魅力を備えます。みなさんと、授業・ゼミを通じて、その魅力を再発見し、詩歌を読む楽しさを共有できればと思います。
研究について
中国の東晋から劉宋を生きた陶淵明という詩人を主な研究対象としています。主に文学的見地、文献学的見地から研究を進めています。一つの研究テーマに十年以上の時間をかけて取り組むこともありますが、時間をかけたぶんだけ、納得できる結論が得られたときは、感慨もひとしおです。現在は、陶淵明の「擬古」詩という作品や彼の詩集の伝承の過程を明らかにすることを目標としています。
著書
- 『古典探究 : 学習指導の研究』(分担執筆)
筑摩書房、2023年3月 - 『言語文化 : 学習指導の研究』(分担執筆)
筑摩書房、2022年3月 - 『李白と杜甫の事典』 (担当:分担執筆, 範囲:pp.825-896 「李白・杜甫 全作品一覧」)
大修館書店、2019年11月
論文
- 「陶淵明の讀書の軌跡 : 「集聖賢群輔錄」を中心として」
『日本中國學會報』(69)、2017年 - 「陶集偽作説小考」
『筑波中国文化論叢』(35)、2016年10月 - 「陶淵明詠史詩試論 : 詠史詩における「伝体」とその特色」
『筑波中国文化論叢』(34)、2015年10月 - 「陶淵明「擬古」詩其一再考」
『筑波中国文化論叢』(33)、2014年10月 - 「陶淵明の「息」字と「憩」字について」
『筑波中国文化論叢』(32)、2013年10月
訳注
- 「杜甫「祭遠祖当陽君文」訳注」
『杜甫研究年報』 (七) 、2024年3月 - 「章学誠『校讎通義』訳注(九)巻三「漢志詩賦第十五」 」(分担訳注)
文学部紀要(30(2))文教大学目録学研究会、2017年3月 - 「本居宣長『玉勝間』全訳注(1)」(分担訳注)
『求真』(22)、求真会、2016年 - 「『文選集注』江淹「雑体詩」訳註(六) 孫廷尉(雑述)綽」
『筑波中国文化論叢』(33)、2014年10月 - 「章学誠『校讎通義』訳注(三) 巻一「著録殘逸第八」「藏書第九」 巻二「補校漢藝文誌第十」」(分担訳注)
『文学部紀要』(27(2))文教大学目録学研究会、2014年3月 - 「章学誠『校讎通義』訳注(一) 巻一 「原道第一」「宗劉第二」「互著第三」 」(分担訳注)
『文学部紀要』(26(2))、文教大学目録学研究会、2013年3月 - 「四庫全書総目提要 陶淵明集 訳注」
『文教大学国文』(41)、2012年3月