小川唯 准教授
(おがわ ゆい)
専門分野
- 中国近現代史。
- 中国近代教育史。日本留学、教育制度、教育団体など。
- 日中関係、国際教育の歴史
経歴
- 2007年 明海大学に着任
- 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学
- 神戸大学大学院総合人間科学研究科地域文化学専攻博士課程前期修了(学術修士)
- 大阪外国語大学外国語学部地域文化学科東アジア地域文化専攻(中国語)卒業
授業・ゼミについて
中国の近現代史や日中関係に関する講義、ゼミを担当しています。政治と経済の間で複雑に揺れ動く日中関係はどのように始まったのか、中国からの観光客や移民はなぜ増加しているのか、といった現代からの関心も大事にしながら、激動の中国近現代史における人物や事件を取り上げ、議論を行っています。
研究について
中国の近代国家建設で重要な国策であった教育政策を中心テーマとし、中国における教育の近代化について、中国の地域社会や日本との関連から研究しています。
政治・外交の混乱が多発し、諸外国の思想や学問が盛んに論じられた激動の中国近現代史に、留学生や教員が社会変革にどのように関わっていたのか、ということを研究の問題関心としています。どのような国民をつくるか、経済発展と国家の統制、時勢と独自性のバランスなど、当時の議論は、世界有数の経済大国となった中国の今後を考える上でも示唆的です。
最近は、近代から続く中国からの人々の移動が日本社会に与えた影響についても、研究の関心を広げています。
主な著書
- 「中国背景を持つ子どもたちの現状と将来」
『国際未来社会を中国から考える』
東方書店、2018年 - 「新しい時代の「国民」をつくる―中華民国成立後の教育方針制定の模索」
『東アジアの秩序を考える―歴史・経済・言語』(共著)
春風社、2017年 - 「清末民初中国における国民国家形成―自画像のボーダー」
『東アジアのボーダーを考える―歴史・国境・認識』(共著)
右文書院、2014年 - 「中華民国初期における教育行政機関再編と地域エリート:1912-1916」
『アジア教育史学の開拓』
アジア教育史学会、2012年