教員紹介:遊佐昇 教授

遊佐昇 教授

(ゆさ のぼる)

専門分野

  1. 敦煌学;敦煌出土文献を中心に、道教並びに俗文学に関する研究
  2. 道教学;唐・五代を中心に道教と中国社会の関連、及び文学に関しての研究

経歴

  • 1999年4月より現職
  • 大正大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程満期単位取得退学
  • 博士(文学)

授業・ゼミについて

学部(外国語学部)、大学院(応用言語研究科)にて中国思想、宗教、文学の講義、演習、ゼミを担当しています。言葉はそれを含む文化の中で表面に現れる役割を担っていて、最も露出度が高いその文化の一部です。私たちの学ぶ中国語でも、いま直接に触れる音声、文法、文字で成り立っているように見えますが、その音声、文法、文字そのものにも、その成り立ち、発展の歴史がその背景に見えないように詰め込まれています。その言葉を用いる社会、そして人々の歴史、思想、文学などを考えます。またそこから振り返って自らの生活する社会についても考えていきます。

研究(これまでの、そしてこれからに向けて)

中国の文化は、継続して現在に至るとの意味合いから、世界でも最も古く、そして長い歴史を有しています。だからと言ってよいでしょう。文字(漢字)によるその文化の記録はあまりにも多く、それこそ気が遠くなるほどの量です。そこには果てしない知の領域が存在していて、とても魅力に富む世界です。ところが、それらの記録はすべて支配者層の價値フィルターを通過したものだけが残されてきたといっても差し支えないようです。その制約ある中で現在社会を含めて庶民と称される多くの人々を含めてその社会に生きる人々を理解したいと思っています。その材料の一つが、20世紀に入ろうとしたその時間帯に甘粛省の砂漠に面した都市“敦煌”の郊外にある石窟寺院から偶然に発見された、大量のいわゆる敦煌文書(唐・五代を中心とする手書き文書)です。また、現在に至る長い歴史を経てきた中国社会で多くの人々の生きる指針を示してきた宗教としての道教です。ここに視点を当てた研究は“人を知る”という大きな柱に繋がるようで終わりは見えません。

最近の主な著書

  • 『唐代社会と道教』
    東方書店、2015年
  • 『英語の学び方』
    共著
    ひつじ書房 2016年
  • 『国際未来社会を中国から考える』
    共著
    東方書店、2018年
  • 『言語接触』
    共著
    東京大学出版会、2019年

最近の主な論文

  • 「見之悲傷、念之在心―道教の唱導をめぐって」
    《敦煌寫本研究年报》第6号 京都大学人文科学研究所 2012年
  • 「道教の俗講とその展開」
    《新しい漢字漢文教育》第57号 全国漢文教育学会 2013年
  • 「道教倡导文的形成」
    《中国俗文化研究》 第9辑 中国四川大学中国俗文化研究所 巴蜀书社 2014年
  • 「道教の俗講に見られる劇場空間」
    《敦煌寫本研究年报》第10号 京都大学人文科学研究所 2016年
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